フェムケアを通じて伝えたい「自分を慈しむこと」
女性の「一日、一月、一年、一生」という美しさのリズムを見つめ続けてきた化粧品のカウンセリングブランド「TWANY（トワニー）」から、新フェムケアライン「TWANY&me（トワニーアンドミー）」が新発売。2023年11月に第一弾として、デリケートゾーンの肌のウォッシュとクリームがラインアップしました。
「デリケートゾーンの肌ケアを習慣にすることで、自分を大切にする心を育んでほしい」。女性に寄り添い続けてきたブランド担当者が立ち上げた「TWANY&me」。熱い想いを取材してきました。
フェムケアとつながる。「TWANY」が提唱してきた美しさのリズム
＜プロフィール＞
山内 美貴子（やまうち・みきこ）
TWANY宣伝・マーケティング担当
2006年、カネボウ化粧品入社。宣伝部を経て2018年より、TWANY宣伝・マーケティングを担当。2020年より、TWANYにてフェムケアプロジェクトを始動。フェムケア施策の企画、制作をはじめとする取組みに携わり、現在に至る。
——今回、どうして「TWANY」から新フェムケアライン「TWANY&me」を立ち上げることになったのですか？
山内：「TWANY」が提唱している女性の「一日、一月、一年、一生」という美しさのリズムを見つめることと、フェムケアとの親和性が高いのではないかと思ったのがきっかけです。
多くの女性の話を聞く中で感じていたのは、日ごろ何気なく我慢したり、頑張りすぎる方も多いということ。こうした中、「TWANY」から、自分を大切にするフェムケアの提案や正しい情報を提供することは、女性に寄り添うことに繋がるように思えました。
「TWANY＆me」を立ち上げる経緯の中で、まず始めたのは「フェムケアスクール」という講座です。女性が自分自身について知る機会を創出することをめざし、2021年10月から計５講座実施しました。
「Feminine（女性の）とCare（ケア）」の掛け合わせで、
女性の肌（顔・体）をケアすることを意味します。
ルナルナとのコラボ「フェムケアスクール」が予想以上の反響！
——「フェムケアスクール」では、どんな情報を提供していたのですか？
山内：国内最大級の女性のための健康情報サービス「ルナルナ」とコラボレーションし、2022年5月からはX（旧・Twitter）でライブ配信をしました。
ルナルナからは、PMS（月経前症候群）や更年期、最近、日本でも知られるようになってきたプレコンセプションケア（妊活のための健康づくり）など、女性にとって身近な問題でありながら情報が不足しがちな分野についての情報を発信。タレントのLiLiCoさんや、産婦人科医などの専門家にもご出演いただき、健康の視点から正しい情報を発信することにこだわっていただきました。「TWANY」からは、“美しさのリズム”に着目したスキンケアTIPSをご紹介しました。
現在3回のライブ配信が終了していますが、平均視聴は、なんと55万回。予想以上に多くの方々にご覧いただき、正直驚き、関心の高さがわかりました。
またフェムテック、フェムケア関連のイベント等にも参加し、実際に多くの女性の声を聞くことができました。
花王のサイエンスが詰まった泡や香りで、心も体も快適に
——そして今回、フェムケアスクールなどの活動を通じ、満を持して誕生したのが、「TWANY&me」のフェムケアラインですね。第一弾として、デリケートゾーンの肌のウォッシュとクリームが発売となりました。
『トワニーアンドミー デリケートケアウォッシュ』
右）肌のうるおいを守り、肌に汚れが直接付着することを防ぐボディクリーム
『トワニーアンドミー デリケートケアクリーム』
山内：私は化粧品ブランドからデリケートゾーンの肌ケアを提案することに、意味があるのではと思っています。化粧品を使ったときに感じる香りや心地よさは、気分を上げてくれますよね。その高揚感が、「自分を大切にしている」という意識につながると思うんです。
——そんな今回の商品には、女性のためにきめ細やかな気配りが多くなされているそうですね。とくにこだわったのは、どんな点ですか？
山内：ウォッシュもクリームも、開発担当がこだわり、花王のサイエンスを活かしたエビデンスに基づく処方を採用している点です。ウォッシュは、手のひらにとって逆さにしても落ちないほどのもっちり濃密泡。
肌の凹凸にもぴったりフィットし、うるおいを守りながら、しっかり洗い上げることが出来ます。
その後に使っていただくクリームは、デリケートゾーンの肌を保湿しながら、経血、尿、おりものなどの汚れが、直接肌に付着することを防ぎます。下着などの摩擦も抑えてくれます。
やわらかな香りを用いた「フィーリングフィット調香」により、経血、尿、おりものなどのにおいを感じにくくする設計になっています。どちらも気分を解きほぐすような香りにこだわり、ウォッシュは透明感のあるゼラニウム＆ホワイトフラワー、クリームは落ち着いたラベンダー＆フローラルの香りに仕立てています。
またデリケートゾーンケアアイテムは、家族にも見られるのが恥ずかしいというお声を聞き、商品デザインは日常に溶け込むやさしい草木染めをイメージしたカラーで、スタイリッシュに仕上げました。
ぜひデリケートゾーンの肌ケアを毎日の習慣にしていただけたらうれしいですね。
専門家やフェムテック企業ともに構成する情報サイト「Female Terrace」を開設
——商品の発売に先立ち、ウェブサイト「Female Terrace（フィーメイル テラス）」を開設しましたね。
山内：「Female Terrace（フィーメイル テラス）」は、女性が必要としている情報をいつでも手に入れられる場所をつくりたいという想いで開設しました。ご好評いただいた「フェムケアスクール」の発展版です。
第1回は「デリケートゾーンの肌ケアが大切な理由」。第2回は、ルナルナの協力で「デリケートゾーンとおりものについて」をテーマに記事を公開しています。続く第3回は、フェムテック、フェムケアの知見が豊富なfermata株式会社の社員の方に登場していただき、デリケートゾーンケアを始めたきっかけや、続けるとどんないいことがあるのかを語っていただく予定です。
日本では、デリケートゾーンケアについて話しづらい雰囲気がまだあると思います。そんな中、化粧品の自由さやオシャレさがありつつ、自分で情報を取りに行ける場所があることで、多くの女性のお役に立てればと思っています。
今後も、女性が必要とする情報を発信していきたいです。
見えない部分をケアすることで”セルフラブ感情”が芽生える
——今後は、どんな展開をめざしていますか？「TWANY&me」を通じて実現したい、山内さんの夢も聞かせてください。
山内：花王が、フェムケアに対する意識調査を実施したところ、デリケートゾーンのケアをした人には、「人に見えない繊細な部分だからこそ、自分の全てを大切に扱いたいと思うようになった」など、“セルフラブ感情”が芽生えることがわかりました。
今までしていなかった“見えない部分のケア”をすることで、「自分を大切にしている」「慈しんでいる」という満足感につながるからではないかと考えています。
いつもお手入れしている顔も、いつもより時間をかけて、丁寧にケアする日は、「自分を大切にしている」と感じますよね。デリケートゾーンの肌ケアも同様だと思います。
今後も「TWANY＆me」から、フェムケアの視点で捉えた、商品や情報を展開する予定です。
多くの女性が、毎日ここちよさや幸せを感じる。そんな日常を「TWANY&me」からつくっていけたら最高ですね。今の私の大きな夢です。
編集後記
取材を通じて、フェムケアに目を向けることは、自分を見つめ直すよいきっかけになると感じました。このような山内さんの想いや活動が広がり、フェムケアが楽しみながらできる当たり前の習慣になる日がはやく訪れますように。