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秘蔵資料とともに振り返る、花王のシャンプーの歴史と今

こんにちは、花王 公式note編集部です。
 
季節もぐっと冬に近づき、髪のパサつきや広がりが気になる時期。かくいう私も、花王のPR担当としてヘアケアにはこだわっている方!と自負しつつも、膨大な商品の選択肢がある昨今、自分に合うアイテムを見つけるのって大変だな…と日々模索中。
 
そんな中、花王から新ヘアケアブランド「THE ANSWER(ジアンサー)」がこの秋に誕生しました。
その名の通り「花王100年の研究からたどり着いた、ヘアケアの答え*1」を提案するというブランドです。なんだか歴史の重みを感じるネーミング!

そう、花王は「花王石鹸」から始まった会社として知られていますが、実は、ヘアケア研究にも歴史があり、まだ“シャンプー”という言葉が定着する前から、日本人の黒髪を見つめ続けてきました。
そんな歴史を経て、花王が導き出したヘアケアの答え*1。どんな提案にたどり着いたのか…う~ん、気になる!
 
そんなわけで今回は、花王ミュージアムの秘蔵資料とともに、花王100年のヘアケア研究ヒストリーを振り返りながら、花王最新のヘアケアに迫ってみたいと思います。
 
*1 花王内において


時代が変わればシャンプーも変わる。花王のシャンプーヒストリー

それでは、花王100年の代表的なヘアケアヒストリーを振り返っていきましょう。

1921年 ヘアケア研究開始

1926年の研究室の様子。石鹸を中心に当時の花王事業全体にかかわる研究を行っていました。
なんだか理科室の実験器具みたい!

時は、大正11年にさかのぼります。現在の花王すみだ事業場の前身となる吾嬬町工場が設立され、この工場内に研究室ができました。
固形石鹼や洗髪粉で髪を洗うことが一般的だったこの時代。新しい時代の新しい商品開発として進めたのが、髪洗い用商品の開発でした。この場所から、花王100年のヘアケア研究物語が始まったんですね…


1932年 『髪洗ひ 花王シャンプー』発売

6個セットで販売! これだけで3カ月もつ想定だったんですね…
レトロかわいい当時の広告♪

花王初の洗髪剤「花王シャンプー」が誕生します。今から見ると、パッケージもレトロで、かわいいですよね♪

石鹸をベースとした 固形シャンプー
当時の広告では、 使い方をレクチャー
箱の裏には、固形ならではの 独特な使い方が!

当時は、材料を落雁状に固めた固形状のシャンプー。使うにも、つぶしてお湯に溶かし、練るという工程が必要でした。

今とは大きく違う洗髪頻度に驚き!

当時の資料をあさっている中、特に驚いたのが洗髪頻度。広告でも「せめて月二回は!」とうたうほど、一般的に月一回のペースだったそう。そもそも自宅に浴室がある家庭も少なく、風呂桶での洗髪が主流だったこの頃、洗髪はかなり大変な行為だったんですね…
「花王シャンプー」の登場は、日本社会に髪洗いが普及するきっかけともなり、”シャンプー”という言葉を日常語として定着させるきっかけにもなりました。


1955年 『花王フェザーシャンプー』発売

アルカリ性シャンプーが主流だった時代、 中性シャンプーとして登場
かけそば1杯25円の時代、 3グラム入り2袋10円で発売

戦後、パーマネントが流行したこの時代。パーマをかけた髪をやさしく洗える新たな商品が求められていました。そこで、中性のシャンプーとして発売したのが、粉末状の「フェザーシャンプー」です。石鹸を基剤としない新構想のシャンプーは、4年の研究開発と1万人以上のテスト(花王調べ)によって完成し、洗いあがりの髪の毛がフェザー(羽毛)のような感触になることから命名されました。

生産量は2年間で約3倍ほどに。
1959年にはシャンプーの全国出荷高の60%以上をしめました(花王調べ)

その泡立ち良く、爽快感ある使い心地と、1袋1回分のアルミ包装という手軽さも受け、大ヒット!


1960年 『花王フェザーデラックス』発売

1960年 ガラス容器の初代
使い勝手を考え、ゼリー状のチューブタイプも登場し、 液体の容器もプラスチックに進化

その5年後、ようやく今の原型となる、ボトル入り液体中性シャンプーに進化します。洗髪頻度も徐々に上がってきたこの頃、「5日に1度はシャンプーを!」とうたうなど、洗髪がより身近なものになりました。


1965年 『ヘアーリンス 花王テンダー』発売

髪のおしゃれの楽しみ方が増えるのに比例して、気になるのが髪ダメージ
今も昔も、そんな悩みは変わらずですね…

洗髪頻度も上がり、パーマネントなど髪のおしゃれを楽しむ女性も増える一方で、髪ダメージに悩みを抱える方も多くいました。そこで、日本初の家庭用リンスを発売(花王調べ)し、シャンプー後に、リンスで髪をケアするという習慣を提案します。


1970年 『メリット』発売

【医薬部外品】
初代からブルーのイメージを引き継ぐメリット

この辺りから、なつかし~という方もいるのでは?花王屈指のロングセラーブランド、初代「メリット」が誕生!当時のフケ悩みに、頭皮ケア研究に基づく、清潔な髪と地肌を保つシャンプーとして登場しました。この頃の洗髪頻度は週2~3回となり、シャンプーの後にリンスを使用するお手入ステップが定着していきます。

キャップを外さずに、ノズルを押し上げて使える容器設計

ここで、ちょこっと豆知識ですが…実は、利便性にもこだわり、片手で使えてみんなに使いやすい容器を採用したのもメリットからなんです!


1976年 『カオーフェザーエッセンシャル』発売

初代エッセンシャル
※当時の広告表現
ようやくこの頃に、毎日の洗髪習慣が 定着しつつあったようですね

1970年代後半に入ると、シャンプーの世帯普及率は約98%に達し(花王調べ)、シャンプーのコンセプトも毛髪への効果が主流になります。そんな中、キューティクルケア研究から生まれた、初代「エッセンシャル」が登場。「毎日シャンプーしたっていいんです。」をキャッチフレーズに、美髪ケアシャンプーの先駆けとなりました。
また、美髪を象徴する、髪表面で反射する白い輝きを表現した“天使の輪”。初代エッセンシャルからキーワードとして提案しています。


1991年 きざみ入りシャンプーが市場に初登場

「洗髪時、目をつぶっていても区別がつくといい。」というお客さまの声を受け、
“誰でも簡単に使える容器”を作りたいという想いから生まれました

研究を重ねてきたのは、シャンプーの性能だけではありません。シャンプーの側面にギザギザがついているのをご存じですか?今ではおなじみの “シャンプーのきざみ”も、触るだけでリンスとの区別ができるよう花王が開発したんです。その後、花王が業界全体に働きかけたこともあり、今ではユニバーサルデザインとしてJISの標準規格となっています。


2003年「アジエンス」 2007年「セグレタ」発売

初代アジエンス
初代セグレタ

最後にびゅーんと時代は飛びますが…平成に入り、髪のおしゃれがもっと幅広くなるにつれ、ダメージケア技術もさらに進展します。
そんな時代の代表作が、美髪エッセンス浸透技術で、黒髪ケアを提案した「アジエンス」(2003年)や、髪のエイジングケア*4研究で、大人の髪悩みにアプローチした「セグレタ」(2007年)です。
このように、長年のヘアケア研究に基づき、時代に合わせたニーズに応える提案を行ってきた花王。シャンプーもどんどん進化しています!

*4 年齢に合ったお手入れ



100年のヘアケア研究を経て、たどり着いた「答え*1」とは

2024年「THE ANSWER」発売

そして、令和6年、長年の研究から導き出したヘアケアの「答え*1」を提案するに至ります。

花王新ヘアケアブランド「THE ANSWER」

新ブランド「THE ANSWER(ジアンサー)」が提案するのは、花王の最新技術により、世界初*2、花王100年のヘアケア研究からたどり着いた美髪5大必須成分*3(補修)を配合したシャンプー・トリートメントです。

※画像内の注釈は画像内の内容にのみ適用

髪質問わず、うるおい、まとまり、ツヤめき、なめらかで、しなやかな髪へと導いてくれます。
詳しくは、ぜひリリース をチェックしてください!

*1 花王内において
*2 加水分解ケラチン(羊毛)、ビスメトキシプロピルアミドイソドコサン(花王独自成分)、リンゴ酸、ラノリン脂肪酸、オリーブ果実油の5成分の組み合わせ(Mintel社データベース内2024年3⽉当社調べ)
*3 加水分解ケラチン(羊毛)、セラミドα(ビスメトキシプロピルアミドイソドコサン)、リンゴ酸、ラノリン脂肪酸、脂肪酸グリセリドα(オリーブ果実油)



シャンプーは次のステージへ。「THE ANSWER」に込めた想い

最後に、「THE ANSWER」の開発に携わったヘアケア研究所の幸さんにメッセージをもらいました!

幸 克行(ゆき・かつゆき)
2006年 花王入社。スキンケアの基盤研究開発部門などを経て、
2016年からインバスヘアケア研究開発を担当。2022年より現職に

幸:これまで花王では、お客さまの生活環境や行動の変化に合わせた、多くの技術と体験価値を生み出してきました。それらが、メリットやエッセンシャル、セグレタなどの多くの商品に詰め込まれ、使ったお客さまから感動の声をいただいております。
先人たちの、髪と真摯に向き合った技術・知見を活用しつつ、今のお客さまに向けた花王の最新シャンプーとして「THE ANSWER」が誕生しました。多くの技術・知見を1本のシャンプーに詰め込むため、今回開発したのが「ラメラプラットフォーム技術」です。開発には、この技術をシャンプーに応用するため、300回以上の処方調製を繰り返すなど、5年以上の期間を要しています。

まるで美容液の様なテクスチャー

また、ただ技術を詰め込むだけでなく、テクスチャー、泡の感触、トリートメント後の仕上がりなど、シャンプーを手に出す瞬間からの、すべての工程にこだわって作りました。ぜひ、見て、洗って、乾かして、感動のヘアケア体験をしていただきたいです。



編集後記

花王の中でも、時代によって生活者の価値観が大きく変わり、市場も大きく動いたカテゴリーの1つが「シャンプー」です。変化する髪のおしゃれに対する各時代の生活者のニーズをくみ取り、“よきモノづくり”の精神を受け継いできた花王ヘアケアブランドたち。ただ“髪を洗う”だけじゃない。シャンプーは今後どのように進化していくのか、これからも注目です!
清浄文化の歴史をもっと詳しく知りたい方は、花王ミュージアム(東京都・墨田区)にもぜひ足を運んでみてくださいね!へ~っとなる情報満載です★


◆「THE ANSWER」のブランドサイト

 
◆花王ミュージアム




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